大人には見えなかった友達
(白菊ほたるちゃんは今回の記事とは関係ありません、了承の上よろしくお願いします。かわいいですね。)
あれは私が物心つく前
幼少期、一人っ子であった私は所謂『一人遊び』に夢中になっていました
しかし、いくら物があっても満たされない物があります
そう、それは同世代の子供達との遊ぶ時間
私が幼少期を過ごした土地は高齢化が進んでいて、同世代の友達など殆ど居らずさらに仲のいい友達は皆家が(子供目線からだと)かなり離れていたため、自宅で遊ぶなどあり得ませんでした
同い年の子供と遊ぶことなんて保育園の中だけ
そんな中、記憶に無いくらいの時から私の視界には彼が写り始めていました
彼の名は『がーぎー』
家で一人遊びに没頭していた私にとってはかけがえのない友達の1人でした
彼との遊戯は私と彼だけの秘め事でした
昼間夕方は保育園で同世代の友達と遊び、帰ってからは『がーぎー』と遊ぶ
それが私の幼少期でした
しかし、彼の影は徐々に表に出てきます
気が付けば「なんとなく誰か(というか彼)に見られている気がする」
そうしていつしか一人遊びは彼との「隠れんぼ」になっていきました
家の中で誰かを探し回る私
私の姿をみて疑いの目を向ける親族
そして事件は起こります
これは私が5歳の時
彼との「隠れんぼ」をいつも通りしていた私は遂に彼を追い詰める事に成功しました
たしかこんな感じの車(護送車ということは覚えています)
護送車のトミカの中をただじっと見つめる私をみて母が声を掛けます
「どうしたの?」
私はこう答えました
「がーぎーが居る」
母はこう聞き返します
「は?」
私は
「がーぎーが居る!!!」
そう叫ぶだけです
その問答は3時間にも及びました
母はこう思ったのでしょう
「(ウチの子どこか変なんじゃ無いかしら)」
そうして私は当時お世話になっていた斎○小児科に母と共にカウンセリングに行くことに
「ウチの子が見えない友達と遊んでるみたいなんです....」
「そのくらいの歳の一人っ子には良くある話ですよ」
「でもこの前3時間も叫び続けてたんです」
その一言で斎○先生も流石に驚いたらしく
「えぇ!?3時間も!?」
結局「いつかは消えるから」みたいな感じの話をしたらしくその日は帰宅しました
(たしかこんな感じ)
その話の間私はその小児科に置いてあった動かなくなったロボット犬と遊んでました
これが私と『がーぎー』のもっとも色濃く覚えているエピソードであり、彼の最後の記憶です(お受験やらなにやらでがーぎーも何処かに行ってしまったみたいです)
そうこうしているうちに私も20歳を迎えました
大人の仲間入りを果たした私の趣味は『デュエル・マスターズ』
『デュエル・マスターズ』繋がりで様々な人と交流を持ちつい最近の話です、GP 6thの後の『Spirits・ヤニーズ交流会』と称した打ち上げでこの話をして、まあそこそこシラけウケみたいな感じになった後、ふと思いついたのです
このカードって『がーぎー』なんじゃないか
そのカードとは
『熱血星龍 ガイギンガ』
「『ガ』と『ギ』しかあってねえじゃねえか○すぞ」とか言わないで下さい
本気なんですこっちは
15年の時を経て、彼が私の世界に戻って来たんです
(本気でこんなこと言ってたら人間おしまいだぞ)
そして、まことしやかに語られる『シンがーぎー』
察しのいい皆さんならお気付きでしょう
そう
彼です
頭おかしくなりますってこんなの
15年前にいなくなった『がーぎー』が今更愛用してるカードのあだ名になるんですよ
気が狂ってるとしか言えない
皆さんもどうですか
『がーぎー』
呼びやすいですよ
なんとなく親しみやすいし
ほら
『がーぎー』